2019全日本自転車競技大会ロードレース(エリートクラス)

2019/6/30
自転車競技キャリア初となる全日本選手権へ参加。


毎年、地方で行われることが多いこの大会だが今年は来年のオリンピックの前準備
的な位置づけなのか、オリンピックのゴールとなる富士スピードウェイで開催。
富士スピードウェイ(FSW)と言えば、自分が高校生だった数十年前、東京の実家から原付バイクでJGTC終戦「富士インターテック」を観戦に来た思い出の地。

目当てにしていた星野一義さんが駆る「カルソニック スカイラインGTR」がスタート直後の1コーナーでコースアウトした思い出が(笑)
前職の新人研修でも富士のGT選手権に来た覚えがある。。。


何はともあれ近場ということで今年の前半戦の目標として意識していた大会。
前日土曜日に会場入りするが、濃霧と雨風が強く明日の大会開催が危ぶまれる。
昨年の富士チャレ200kmも雷雨の影響で中止になった。


土曜日18:00~の試走は濃霧と日没の影響で1周しか走れず、コースの雰囲気を掴む程度になった。
明けて大会当日朝も会場周辺は雨風強く、テクニカルなコースの難易度をさらに上げていた。霧が出ていなかったためスタートディレイも無く予定通りレースは開催。
序盤のハイペースに耐えうるべくアップもしっかりと行う。集団先頭をキープできないクラブチームはレース序盤のインターバルに耐える必要があるので。

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スタートラインに並ぶと最前列には新城選手や、別府選手と言ったワールドクラスの選手たちが。このスタートラインに並べるという事に感謝。


レース開始直後は先導車によるパレードランだが、前に行きたい選手が強引に抜いて行く。
自分は路面コンデションを確認し、まだ攻略できていないコースレイアウトを頭に叩き込みながら呼吸を整える。そしてリアルスタート。

テクニカルな起伏のあるコーナーが連続するため、かなり神経を使う。1周目に自分が見えた範囲で2名が落車。下りのグレーチングでは前走者のボトルが吹っ飛ぶ。メインスタンド裏の登りがこれまたなかなか長く、ど平坦な場所がコース中ほぼ無い為一息付ける場所も無い。平坦なコーナーも少なく、大体コーナー入口にグレーチングかマンホールがある。予想通りだが、180°の鋭角コーナー後の登りで先頭がペースを上げると後方に居る選手たちは悶絶インターバル大会。じわじわ遅れるが後方にも沢山の選手がいる為無理に前を詰めず、ペースの合う選手たちと安全に走る。しかし、下りながらのコーナーが多く前走者から微妙に離れるとその後の登りで脚を使う。

しばらくこういったシチュエーションが続き、2周目後半には集団(既に後方グル
ペット)から千切れる。その後3名程度で走るが、なすすべなく3周回でDNF。

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自分のレベルでできる事は限られているとの認識があったが、コースの難易度に加え雨、霧が追い打ちをかけた。翌早朝から仕事の有る身としては絶対にリスクは負えない中での参戦となり、悔しい気持ち反面、全日本選手権とはどういう舞台なのかを味わえた非常に価値のある週末となった。

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大会自体、ロードレースの日本一を決めるにふさわしい悪条件と長距離。
相当な決意が無いと完走すらも出来ないレース。

レースを会場で最後まで見届けたが、本当のプロフェッショナルの闘いを目の前にし
身震いがするほどアツい展開だった。これが全日本なのか?普段は感じることのない感情が沸き起こる。
今後自分は、年齢的に見ても大幅な競技力アップは望めないが、その中でも日々の生活をしっかり送ること。出来る環境の中で日々節制し健康的メンタリティを保ち、1年で1mmでも良いので前進していきたいと思った。


今回も福岡から遠征し、会場では完璧なサポートをして下さった佐藤監督と、ミキさん。ありがとうございました。
チームメイトの武井君、仲松さん。同じピットでお話しさせて頂いた井上亮君。
お疲れ様でした。またそれぞれの環境の中最大限頑張りましょう♪

いつも素晴らしい写真を撮っていただいている酒井さん。悪天候の中ありがとうございました!

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